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執筆者の写真寺口 智子

お母さん、精密検査を受ける

運転免許の更新をするならば、認知症検査をしなさい・・・と

警察本部からのお達しもあり

母には「最近、体の精密検査を受けてないからついでだし行ってみようよ」

と説得したら、案外あっさりと同意してくれました(^-^;


まず、母のかかりつけ医に一緒に出向き相談をしたところ

赤磐市にある東部脳神経外科が精密検査をしてくれるとのこと

紹介状を書いてもらいさっそく予約を入れました

ところが、予約は2か月先・・・

ここでも高齢化社会の一旦を垣間見ることに


2か月後、母と一緒に病院へ

血液検査、MRI、CT etc. さまざまな検査をすること2時間あまり

結果が出たとのことでDr.のもとへ・・・


母は検査に疲れてぽーっとしてました(-.-)

私はどんな結果が出たのか気が気じゃなくて涙がこぼれそうになりました


Dr.「血液検査の方は問題なかったのですが・・・

  脳を検査したところ、海馬周辺の脳に萎縮が見られます」


私「え?海馬と言えば、記憶をつかさどるところですよね」


Dr.「そうですね、最近 もの忘れと言うか、物を置いた場所がわからないとか、話してても記憶にとどめられず何度も聞いてくるなどありませんでしたか? 

脳の萎縮を食い止める治療薬は現在まだ開発されていなんです。

かかりつけ医の方に今日の結果を報告しておきますので、かかりつけ医としっかり相談され、意欲向上、精神を落ち着かせるなど、またサプリ的なものを服用しながらの経過観察になると思いますので、半年ほど経過したらまた精密検査を受けにきてくださいね」


母「・・・(ぽーーーっ)何かよーわからんけど、お世話になりました。私は元気なので大丈夫ですよ~先生 笑」


私「・・・そうですか・・・わかりました」

涙があふれそうでしたが、母を不安がらせてはいけないとグッとこらえてました


帰りに母の好きなラーメン屋さんへ行き、一緒にラーメンを食べてると

母「もうなぁ、だから私はどっこも(体で)悪いところはないんよ、よかったよかった」


と、美味しそうに食べているのを見ていると目頭が熱くなってきたので、その感情を振り切るように

私「お母さん、よかったねぇ、お母さんが忘れてることは私が覚えてるから安心してていいからね。私でも忘れることあるしな~・・・その時は二人して考えようね 笑」


母が認知症

今まで仕事の関係で認知症のことを勉強したり、実際に介護現場で認知症の方のケアに携わったこともありました

しかし、まさか実母に認知症の診断がくだるとは・・・

なんとなくここ数か月の周辺症状からもしかして・・・とは思ってましたが、いやそんなことはない

もともと物事に執着する母ではないからいつものことだと、その疑いを見て見ぬふりをしていました


しかし現実をまのあたりにした今、悲しくて、切なくて、私の前で楽しそうに話してる母を見ているとやりきれませんでした

それと同時にこれからどうなっていくのだろうと言う不安もありました

母の前では面白おかしい話しなどで場をなごませてましたが、帰りの車の中でがまんしていた涙があふれ、涙がおさまるまで車道の脇へ車を止めてしばらくし、私の心にとどめておくには荷が重すぎたので大阪にいる妹へ電話しました

妹も現実のものと受け止めてくれたものと思ってます


私が母に対しての接し方が変わったのはこの時からです

その心の変化についてはまたお伝えさせていただきます



以前、母とスタバに行った時の写真です🎵



アメブロもご覧ください(*^^*)





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